ふるサポ通信

SDGs生物多様性:辻功のとんぼシリーズ第7回目

お知らせ

秋めいてきました。夏を彩っていたヤンマたちはお盆を過ぎると急に翅が痛み出し、体の色もくすみ始めます。

代わって水辺を彩り始めるのは赤とんぼたちです。日本には赤とんぼの仲間が20種くらいいますが、そのうちの3種類をご紹介いたします。

 

1.ミヤマアカネ

日本の赤とんぼでも一番有名な赤とんぼです。水田環境に適した生活史をもっているのでかつては何万という数のアキアカネが一地域の水田から出たことでしょう。以前山形県の飯豊に登ったときには、360度無数のこのトンボに囲まれて、夢の中にいる思いでした。雨上がりの学校の校庭にたまった水溜まりに♂♀連なり、産卵をしにきた光景も今はあまり見られなくなりました。

 

2.アキアカネ

トンボが好きが「病膏肓に入る」人たちのことを「トンボ屋」といいますが、「トンボ屋」たちが「日本の赤とんぼで一番美しい」と声をそろえていうトンボです。特に♂は上品な赤で翅の先のほうにある模様と相まって、可憐な姿をしています。山里の用水路など緩やかな流れのある水辺を好みます。♂♀連なって飛んでいるときには翅の模様がまるで車の車輪のように回って見えることから「クルマトンボ」といわれることもあります。

 

3.マダラナニワトンボ

赤とんぼと言われてすぐに連想するのが①雌雄繋がって飛ぶ②体が赤い、の2つですが、この赤とんぼは黒い赤とんぼです。日本には赤くない赤とんぼも何種類かいます。しかし①の「雌雄繋がる」という特性は共通しています。大変きれいな水環境でしか生きられないので、全国でも数えるほどしか生息地は残っていません。今最も絶滅が心配されているトンボの一つです。このトンボを守ることは水辺環境を守ることなので、後世に残して行きたいです。